摂食嚥下とは、物を食べる・飲み込む動作を指します。嚥下という動作には5つのステージがあります。
それぞれで評価を行い、そのステージに併せた対応・指導を行います。
その他の評価法として以下の方法があります。
私たち歯科医師は食べる事に直結している仕事です。歯を治して終わりではなく、食べる事ができること、それを継続させていくことこそが責務だと考えております。これからの歯科医療、とりわけ嚥下リハに関してはケア(訓練で治す)も当たり前の様に大事ですが、それよりもキュア(今の機能を最大限に活用できるよう支援する)という発想が必要となります。
今後は私たち歯科医師が食べる事全般を診る医師=食医として機能し、患者様の食事に関して貢献できればうれしく思います。
摂食嚥下のリハビリは大きく分けて、「間接訓練」と「直接訓練」の2つがあります。食べ物を用いるか用いないかの違いです。
指導内容は、口腔周囲筋の訓練、のどのアイスマッサージ、呼吸訓練、食べる時の身体や頚の角度・向き、食事のとろみ、一口の量、運ぶペース、スプーンの大きさ、食器の形・色、咳の練習、投薬内容の確認など、多岐にわたります。その他にも患者様本人に合った訓練指導を行っていきます。
食事は、人生において楽しみや喜びを感じられる大切な時間です。いつまでも食事を楽しめるよう、食べる・飲み込む動作に不安がある方はお早めにご相談ください。